何気ないことですが

「意識」というものは

とても大切ですね。

日頃から

何事に対しても

「意識」することにより

葬儀の仕事にも大きな影響を持つ…

強いてはご当家の対応にも…

そのことに

最近、気付きました。

(遅いですね…笑)

葬儀の仕事は

各々のご当家から

多くのことを教えてもらいます。

一例をあげますと

「通夜が終わると

自宅に帰ってもよろしいですか…」

この一言からも

多くのことを学びました。

通夜は

故人と共に最後の夜を過ごす。

この様に言われて来ました。

ローソクと線香の火が絶えぬように

ご遺族が交代で火の守をする。

そのことが最後の親孝行

とも言われて来ました。

しかし最近は

その最後の守をする方が

少なくなったのも事実です。

息子さんに先立たれた人や

親族のいない方

中には看病による

精神的な気苦労から

体力的に自信の無い方

各々の事情があります。

世の中が変わると共に

葬儀の風習も変わりました。

広島市の葬儀では

「友引」も当たり前に

行われる時代になりました。

30年前には

「友引は友を引くから縁起が悪い…」

友引に葬儀を行うと

友引の葬儀に参列すると

故人が親しい人をあの世に

連れて行く…

その様に多くの人が

言われたり

心されたのは事実でした。

しかし、それらを広島市から

解いていかれたのは

「安芸門徒の地」である

浄土真宗の僧侶でした。

ある住職は

友引を心配するご当家に

「友引を避けても、避けなくても

人間の命は早かれ、遅かれ

必ず終わりがくるもの。

そのことを良く考えて欲しい」と

門徒さんに言われました。

またある住職は

「友引を避けるとは真宗門徒ではない」

と怒りを込め

門徒さんに言われました。

友引に対する見解は

住職さんを含む僧侶の方の価値観で

表現が違い、受け取る方の

度合いも違ったものでした。

ご当家から

「友引に葬儀をしても大丈夫ですか…」

そう聞かれた時は

「浄土真宗は友引は迷信です、と

言われてますから…」

その様に言うしかありません。

浄土真宗以外の方には

「避けるか 避けないかは

皆様が判断して下さい」

と伝えています。

因みに私は

父の葬儀は友引に行いました。

今では火葬場を見てますと

友引を気にしない方が

増えたのは事実に思います。

これも各々の「意識」から

来たことに思います。


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