もしあなたが
ご両親やご兄弟姉妹が存命であり
その方の葬儀を送り出した後に
独り身になる可能性が高い場合は
ご両親などの葬儀を行う際
気を付けて欲しいことがあります。
それは
次にあなたが亡くなった場合
非常に大切なことになるからです。
例えば
お父さんとあなたしかいない状況で
お父さんが亡くなったとき
「もう、親戚の付き合いも疎遠になっている。
だから今回の葬儀は、私ひとりで父を
見送ろう…」と考える方は
非常に多いものです。
しかし、沢山の家族がおられる方と
ひとりで暮らしていくことになる人では
葬儀の在り方も違うことを
知って欲しいのです。
葬儀の打ち合わせの時に
親族の参列人数を把握するのですが
その時に「連絡しても迷惑になるから」とか
「高齢だから来られないだろう」などの
思いから、知らせることを躊躇される方がいます。
私はその様なとき
「連絡はした方が良い。
来られる、来られないの判断は
受けた相手がされることであり
もし知らせず黙っておくと
今後の付き合いにも影響が出る」
と伝えます。
最終的な判断は
ご当家がされるのですが
ここで重要なのは
葬儀を行う意義が人により
違うということです。
その意義とは
通夜や葬儀に
親族の方に集まってもらうことは
故人の亡きあと
ご当家の状況を
近しい親族に知ってもらうために
あるからです。
特に、生涯独身を貫いた人や
事情からひとりになっている人は
葬儀を終えたあとに起こる状況が
日々、変わることがあります。
体調に異変が起こった…
自宅で倒れていた…
ひとりで暮らす人は
元気なときには気にならないことが
歳を重ねるごとに
大きな不安として起こる現実が
非常に大きいものです。
もし、突然の体調異変から
そのまま亡くなり
誰にも発見されず
月日が経過した場合
最終的には血縁のある親族の方に
迷惑が掛かることになります。
それだけに
自分がひとりで暮らしていく
その状況が起こる可能性の高い人は
自分の今後に起こることなどを考え
もし、ご両親などが亡くなられた際には
親族の近しい人と良好な関係を継続する
ことが大切です。
「何かあったら言いなさい」
葬儀を終えたときに親族の方が
残されたご当家に声を掛けられるのを
よく耳にします。
ひとりになる可能性が高い人は
その好意を無碍にすることなく
受け止めることで
自分に何かあったときに
備えておくことは大切です。
ここ最近
私の受け持った葬儀で
この様な状況の方
2名に立ち会いました。
お一人の方とは
来年の桜が咲くころ
亡くなられたお母さんのご遺骨を
一緒に納骨しましょうと
約束しました。
その理由は
その方が、もし亡くなられたとき
その墓地の存在の有無が有耶無耶になり
無縁仏にされるからです。
よって弊社が
墓地などの把握しておくことにより
その方にもしものことが起こったとき
そこへ納骨することが可能になるからです。
今は元気で大丈夫…ですが
人間はいつ何が起こるか
予測は経ちません。
その方が自宅で亡くなられていた…
その時に備え、私の名刺を自宅に貼っています。
もう一人の方は
先日、御兄弟が突然亡くなるケースに
遭われ
これから完全なる独り身になるため
自分でも不安を持たれていました。
よって葬儀を行う際に
親戚の方に連絡する必要性をお話し
自分の今後の為にも
葬儀後にも、付き合いを重視する方向性で
葬儀を行いましょう…と伝えました。
その方も
もしもの時に
自宅で亡くなっていたという
不測の事態に備え
自宅に私の名称を貼ってくれと言われました。
葬儀は十人十色です。
今後、ひとりになる可能性の高い人は
自分の将来を悲観するのでなく
もしものときの備えを考え
安心して生活が送れるように
願うものです。
株式会社安芸葬祭
家族葬専用会館 エキキタホール
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